自動車の減税と補助金について

自動車の減税や補助金については別記した通りですが、エコカー減税や補助金の対象車になるには燃費基準値を超える必要があります。 この燃費基準値は何を持って決めているかといえば車の重さ、車重によりその値が決められているのです。

自動車の減税や補助金の対象になる基準

ですから、いくら燃費が良くても軽い車は燃費達成基準をプラス15%とか25%とかにならなければ減税の対象にはならないのですから、補助金の対象にはなっても減税の対象にはならない車種もあるのです。

車重のある重い車なら元の燃費基準が低いので、減税の対象になりやすいともいえるでしょう。 良い例が、トヨタのカローラアクシオですね。

トヨタのカローラといえば、日本を代表するエコノミーカーですからそのシリーズの中に位置するカローラアクシオですから、燃費が悪いわけはありません。

しかし、燃費達成基準が5%しか達成できていないので

10・15モード走行が17.2から18.2km/Lで車重が1,100キログラムから1,190キログラムですから、2010年の達成基準は1,016kg以上〜1,266kg未満の16.0km/Lとなります。

基準は達成しているので補助金の対象にはなりますが、エコカー減税の対象であるには最低でも15%プラスにならなければなりません。

つまり、16×1.15=18.4で、1リッターあたり18.4キロメートル以上走らなければ減税対象にはならないのです。

ちなみに、日産ならブルーバードシルフィも同じ理由で減税対象車はありません。 なんだか少し矛盾しているような気もしますがこのような取り決めを国土交通省がしたのでしょうから従うしかありませんね。

探してみると、補助金の対象にはなってもエコカー減税の対処にならない車は多く、トヨタのプレミオやアリオンの場合、対象車は2千CCのにとなり、いくら減税が良くても8万円弱の減税のために最大45万円も高い2千CCの車を選ぶ人は少ないでしょう。

トヨタの人気車種エスティマもやはり車重の関係で2WDと4WDでは減税額が違います。 4WDの方が車重が重いので、燃費に対する達成率が違い減税額に差が出るのです。

これだけで4WDを選ぶ人はいないでしょう。裏技?として2WDにしこたまオプションを付けて4WD並みに重くすれば減税対象にはなります。

このように、減税対象車になるには基準があるのですが日産はこれに対応して、主要コンパクトカーの燃費を上げて75%減税対象車を増やしたことで成果を挙げているようです。

基本的には数万円を気にする人は、収入的に大衆車を選んでいる人が多く価格にも敏感なためこのあたりをターゲットに展開した方が、車会社としての売り上げにはプラスになるというのは誰にでもわかりますね。

カローラを50万円引いて売るのとフェラーリを50万円引いて売るのではどちらが魅力的か、考えるまでもないことです。

日産のエコカー減税の対象車は、ノートを初めキューブにティーダ・ラティオ、セレナやウイングロードなど経済性を重視する人やファミリーユーザーに人気の車が勢ぞろいしています。

この辺の日産の経営戦略は当たっていると思います。 ファミリーカーの10万円は、トヨタセルシオやアルファード、日産エルグランドの20万円よりも大きいのです。

弱点をしいて言えば日産の減税対象車種はいささかモデルチェンジ前の古さが目立つ物が多いということやトヨタはプリウス、ホンダはインサイトと100%減税というより免税になるハイブリッドカーがあるので、会社としては良いのかもしれません。

実際、エコカー減税や補助金が火種となりハイブリッドカーが売れ筋となり一時のミニバン人気はどこへやらという感じです。 いかにも流行に右へ習えの日本人らしいといえば言えるのでしょうが・・・

常に最新の価格や情報が表示されるようになっています。(レビューの多い順!)

ホンダもインサイト人気でハイブリッドカー一色かと思えば、まずトヨタ店へ行ってプリウスを見る→価格が高いので考える→他の車種を見るがクラウンなどの高級車種なのでさらに高いので同じハイブリッドのホンダに来る→インサイトを見るがやはり価格的に見合わない→ほかの車を見る→フリードやフィットが予算に合う→免税とは行かないが減税や補助金が有る→購入を決定する。

こんな図式が成り立つのでしょう。新型プリウスからトヨタ全店で取り扱うようになったのはそんな背景からでしょう。

ちなみにエコカー減税の期間は購入時にかかる自動車取得税(自家用に小型・普通車で車両価格の4.5%、軽自動車2.7%)は2012年3月末までと新車購入時や車検時に納付する自動車税は2012年4月末までがエコカー減税期間となっています。

補助金制度の期限は2010年3月末までです。

しかし、予算がなくなり次第終了ということですからエコカー購入補助金制度の期限前に終了してしまうこともありうるので、検討している方は早めに行動したほうがよさそうです。

25万円の補助金が出るのは、13年を越える車に1年以上乗っている人が対象車に買い換えて古いその車を廃車にしたときです。


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